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藤野 弘樹

デジタルで触れる障害者の実生活
このアプリでは、ユーザー自身の操作でアニメーションで展開される健常者と障害者の「朝の身支度」を切り取ったストーリーが進んでいきます。障害者の視点では、ユーザーの思い通りに操作が出来なくなる「障害」となる場面が現れ、ユーザーが画面の操作を通じて「思い通りにならない不便さ」を感じられるようなコンテンツとなっています。

こちらの作品を通して、強迫性障がい者に対する世の中の認知度や理解度があまり浸透していないという問題を解決し、バリアフリーのような物理的、機能的な面だけでなく、人の中に存在する潜在意識や気持ちの面で世の中全体が優しくなれるような未来へ向けて貢献できれば幸いです。

作品紹介ムービー

作品説明

タイトル画面

このアプリは朝目覚め、ベッドから起き上がるところから始まります。タップでストーリーが始まります。

朝起きて服を着る

身支度の中で、誰しもが着替えることでしょう。強迫障がい者はこんな些細な事でも違和感を覚えるのです。

コンセントを抜く

強迫性障害者にとって難易度の高い行為です。確認行為をしなければ、自分自身を疑い家から出ることが出来ません。

◉この作品と社会課題
強迫性障害はまだあまり世の中に浸透しておらず、当の本人が苦しんでいても自分自身が病に侵されている事に気づけなかったり、周囲からも「ただの綺麗好き」「几帳面」などと簡単に片づけられる事が多く、孤独に苦しんでいる人が多い現状にあります。そうした問題を少しでも無くす為、この作品を制作しました。

◉どういう着想から生まれたか
私自身強迫性障害で悩んでいた時期があり、周りにも理解されず、一人孤独に苦しんでいました。そんな同じような境遇に立っている人を、周囲の人たちから寄り添い理解を得ることで、少しでも気持ちの面で楽に生活できるようになればという想いから着想を得ました。

◉課題解決の方法
健常者と障害者、双方の実生活を切り取ったアニメーションストーリーとして展開し、ユーザーに画面の操作を通じて障害があることによる「思い通りにならない不便さ」を感じられるようなコンテンツとし、世の中の人々が障害者に寄り添う機会を提供します。

◉体験方法
体験方法は至ってシンプルで、タップ等の操作を通じて体験することが出来ます。

◉メッセージ(この作品を通してどのように世界が変わってほしいか)
こちらの作品を通して、強迫性障がい者に対する世の中の認知度や理解度があまり浸透していないという問題を解決し、バリアフリーのような物理的、機能的な面だけでなく、人の中に存在する潜在意識や気持ちの面で世の中全体が優しくなれるような未来へ向けて貢献できれば幸いです